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トワイライトエクスプレスラストランに思う
春のダイヤ改正の最大の関心事と言えばやはりトワイライトエクスプレスのラストラン。
しかしこれほどまでにメディアが注目した列車のラストランも類をみません。

豪華列車

であることばかりが引き合いに出されますが、同列車が多くのファンを引き付けてやまないのは高価なクラスだけではなく、普通のB寝台客車を連結し、普通航空運賃程度で誰でも気軽に乗れる寝台特急だったということ、そして車両クラスには関係なく、乗務員による「おもてなし」が深く浸透していたからに他なりません。

今回のメディアの騒ぎぶりは過去に例がないものですが、そんな中、トワイライトの廃止がなぜ此れ程までに惜しまれるのか。
それを正しく伝えていたこれらの記事は、私をはじめ、多くのファンが共感しました。

産経ニュース トワイライト

トワイライトエクスプレスは、車掌、サービススタッフ、そして運転士、関係する全ての人々が全力でサービスに携わりました。


かくあるワタシがはじめて同列車に乗ったのは今から7年以上前のことでした。 

豪華列車という冠ばかりが強調され、自分の興味の対象である「古き良き国鉄列車ではない」と斜に構えていた感は否定できず、長らく乗る機会がないままでした。
しかし、息子が小学校に上がるのを前にした冬、めったにこんな機会もないだろうと一発発起。
2007年12月の第一金曜日にその照準を合わせて指定券を確保したのでした。

しかし12月上旬は宿屋にとっては超閑散期。売り上げも少なく、いまだから言えることですが、北海道に旅に出るにはあまりに乏しい旅行資金でありました。
直江津から乗ればいいものを、少しでも運賃の安くなる越後川口&上越線経由の乗車券を買い求め、ほとんど誰も乗ることのない長岡駅で憧れの列車に乗り込んだのでした。

懐が寂しく、正直なところ、夜のパブタイムでさえ行くか行くまいか、大変躊躇しました。
しかしこんな機会もそうそうあるまいとレストランカーへ向かいました。

財布の中身と相談した結果、辛うじてフライドポテト、珈琲、コーラを注文、翌朝の朝食は精一杯頑張って2人分注文。

そんな散財がたたり( ^ω^ )その日の昼は1杯のカレーラーメンを親子二人で分けて食べ、夜はコンビニのおにぎりをほおばったのを今でも昨日のことのように思い出されます。

ひもじいこと極まりないそんな旅行だったのですが、列車内での車掌さんとの出会いが私の心を大きく揺さぶることになったのです。

詳細はこちらのブログ記事

その後、私は合計3回同列車に乗る機会に恵まれました。

2008年12月 札幌~直江津 *家族全員で
2013年3月 大阪~札幌 *3世代合同で
2014年7月 札幌~新津 *私一人で

しかし今なお最も鮮烈な印象を放つのは間違いなく2007年12月の初乗車の時であります。

たとえば、高級ホテルに泊まって予想通りのサービスを受けたとします。
しかしそれはお客として当然のことであり、感動が2倍3倍に膨れ上がることはおそらくありません。

しかし極めて些細なことであっても、それが予期しないものであると人はこの上ない喜びを感じるものです。

サービスとは、予想外であること。

を宿の経営者として、常々この言葉を意識している私でありますが、2007年のトワイライトエクスプレスでは、そのことを心底実感したのであります。

サービスのキモとされる法則。

お客様をいかにして「特別な存在」にしてあげられるか。
それこそがサプライズである。

まさに2007年12月のあの日、4号車サロンデユノール内で、私は「特別な存在」でした。

トワイライトの引退を惜しむ人は、決して単なる鉄道ファンではありません。
大阪駅や札幌駅での騒ぎをテレビで一瞥した人が「理解できない」と斜に構えて言う人もいますが、残念ながらそんな人は、トワイライトに乗ったことがないひとです。

絶対にありえないことですが、たとえば、東京ディズニーランドが2015年3月12日限りで閉鎖と発表されたとします。

最終日には入場制限がかけられるのは当然のこととして、ニュースを目にして多くの国民が、悲しみに打ち拉がれることでしょう。
今回のラストランは、この例えにかなり似通っていると 私は思います。

大阪行き最終便札幌発アナウンス


同列車青森到着前アナウンス


同列車大阪到着前アナウンス



アナウンスの中で、奇しくもJR北海道、JR西日本双方の車掌が、乗客の「トワイライト愛」について言及されています。
アナウンスの内容については、基本構成以外は両社が独自に考案しているはずです。
しかし、列車アナウンス内容において普通の感覚ではまず思いつかない「愛」について両社が触れるとは、いかにこの列車が多くの人達に愛されていたか如実に物語っています。

また両社の車掌が食堂車スタッフの活躍に敬意を払う言葉もまた印象的でした。

トワイライトはまさに「心」を売りにする、特別な寝台特急だったのです。



トワイライトエクスプレスはこれまで110万人以上の乗客を運んだそうです。私はそのうちのわずか100万分の4なのですが、実は私以外にも無数の「特別な存在」となった乗客が存在しています。
そんな乗客は間違いなく今回の引退を惜しみ、現場に行けずとも心の中でお見送りをしていました。

そして、運良くこの最終列車に乗れた上下線合わせて270人、そして「トワイライト愛」を持つファンたちの「心」を満載し、トワイライトエクスプレスは北へ南へ、最終目的地に向かって雪道をかき分け、走り続けました。

事実、あの日の夜、私は厨房でしごとをしながら、妻と一緒に、心の中で札幌行きに乗っていました。

そろそろ直江津?

ツイッターによると新津を20分ほど遅れて発車したらしい。

パブタイムは盛況だろうな。



トワイライトエクスプレスは、決して日常のアシではありません。しかしこれほどまでに愛された列車がかつて存在したでしょうか。
ラストランは往々にして、「葬式テツ」とよばれる鉄道ファンのお祭り騒ぎです。
しかし、今回のラストランは、鉄道ファンではない、多くのトワイライトを愛する、「一般人」によるお見送りでした。

大阪駅での最終出発は、珍しく「罵声大会」にはならなかったそうです。
礼節をわきまえた「トワイライト愛」に満ちた人々が、葬式テツを圧倒していたのでしょう。
トワイライトと過ごした穏やかな思い出が、自然と互いを思いやる姿勢へつながったのでしょう。

実はあの日私を特別な存在にしてくれた車掌「U」さんとは今でもお付き合いが続いています。
すでにJRは退職されましたが、拙宿にお泊り頂いたこともあります。昨夏にはUさん宅にお邪魔し一泊厄介になりました。

Uさんは竹内農園のお米を常食され、春にはアスパラをお送りし、Uさんからは神戸名物「いかなご」を送っていただいています。
今朝食の1品に並ぶいかなごはUさん宅の自家製いかなごなのであります。

トワイライトエクスプレスが育んできた無数の一期一会。
多くの人の人々の心を豊かにし、幸福を与え続けたこの列車の役割は計り知れません。

これまでどうもありがとう。
そしていつまでも心の中に。。。。

合掌

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