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こだわりのマンデリン |
どんな美辞麗句を書き並べられても、実際に飲んでみないとわからないのが珈琲。
XXのような ○○のような ▼▼を思わせる
やたらと違う食物にたとえる香味表現は珈琲の世界ならではのもので、実際はそんな風味のかけらも感じない、なんてことは日常茶飯事といえます。
中村屋珈琲店でラインナップに加えるか否か。 それは、とりあえず100gだけ買ってテイスティングを行い、自分の目指す「特徴のある香味」が感じられるかどうかが判断の基準といえます。
そんな中、マンデリンについては、相当な無駄買いをしてきました。 理想とするマンデリンフレーバーを追い求め、2年間で軽く10種類以上のマンデリンを飲んできました。
ここ暫くは自分で本当に納得できるマンデリンに遭遇できずにいたのですが、今般仕入れたLCFマンデリンは本当に素晴らしい香味を持つマンデリンです。
東京の「堀口珈琲」さんが作るこのマンデリンは、深煎りでありながら、苦味系の香味は影を潜め、非常に特徴的なバタリーなコクが特徴といえます。
このマンデリンをその店主の堀口氏はこう表現しています。
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堀口珈琲でしか体験できない最高のマンデリン まるでトロピカルフルーツのようなフレッシュな酸+甘い余韻
堀口珈琲のマンデリンは40の限定した農家で栽培されたコーヒーに精製後独自の手間を加えた特別なコーヒーです。
なんといってもハーブや木の香りといった、まるで深い森に立ち込めるような独特の香りが最大の特徴。またトロピカルフルーツのような華やかな酸と、滑らかでとろっとした舌触りを楽しめます。フレンチローストですが、日本で流通している他のマンデリンのような重い苦味と濁りはなく、フローラルな甘い余韻が長く続きます。入港したてのフレッシュな印象から、時間の経過とともにハーブのような独特の香味が強くなる傾向があり、一年を通して香味の変化を存分に楽しむことができます。
昔からマンデリンの最良の楽しみはフレンチロ-ストです。マンデリンの生豆は繊維質が柔らかいため、深く焙煎すると他の生豆よりも焦げたり煙り臭さが出やすく、非常に神経を使います。弊社のロースターはこの特別なマンデリンが持つポテンシャルを最大限に引き出すよう細心の注意を払いながら、日々ローストに取り組んでいます。他では絶対に味わうことができない深みのある独特の香味をぜひご賞味ください。
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同じ生産国のコーヒー豆を常時数種類用意している堀口珈琲さんですが、マンデリンに関してはこの「LCFマンデリン」のみです。それほどに唯無二なキャラクターを発揮しているのだろうと推察できます。
実際飲んでみますと、説明文に違わぬ超個性的フレーバーを感じ、フレンチローストであることを忘れさせるほどのインパクトです。 濃い目よりも若干薄めのほうが個性的フレーバーを感じることができるようです。
しかし、以前同じLCFマンデリンを別の店で購入したことがあるのですが、堀口さんのサイトで紹介されているような香味が全く感じられず、大変にがっかりしたことを記憶しています。
2年前に愛飲していた「マンデリン・スマトラタイガー」も同様で、同じ銘柄でも焙煎人が違えば月とすっぽんほどの香味の差があります。
いまでも仕入れている「カフェゼロサン」のスマトラタイガーは、さめるに従いバターのようなコクが現れてきて、何とも不思議な香味変化が楽しめたものですが、アメリカ・デイドリッヒ社の焙煎機を使う開店したばかりの某店のスマトラタイガーは、ショウガ風味が前面に出てきて、とても同じ生豆から焼かれたものであるとは想像すら出来ないほどです。
どちらが美味しかったかは言うまでもありませんネ。
何とも奥の深いマンデリン。
先週末届いたLCFマンデリンがあっという間に底を付きそうになったので、今日まとめて800g注文しました。
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