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鉄道模型の宿の珈琲マスターブログ
北信州木島平村で鉄道模型のあるホステルを運営中。こだわりのネルドリップ珈琲をどうぞ
今から37年前の夢のような体験
昭和56年4月、中学入学直前の春休みに、友人と「乗り潰し」へ出かけた。非電化亜幹線の客車普通列車がたくさん走る、山陰線、福知山線一帯である。
199.jpg


当時、青春18きっぷなるものがまだ未発売で、一筆書ききっぷをわざわざ窓口で求めての日帰り旅行だった。
ワタシにとって正真正銘、初の乗り潰し鉄旅となった歴史的一日でもあった。

最寄の駅には長距離きっぷを発売する窓口がなく、わざわざふたつ隣の駅まで出かけていって、かくかくしかじかと窓口氏に申し出、手書きのきっぷを発行してもらったことを今でもよく覚えている。

そんな旅に出たある駅での出来事である。

京都からは出雲市行き837列車。
CIMG8759.jpg

福知山で乗り換え、大阪に向かう。こちらもまたDD51牽引の客車列車。
CIMG8758.jpg

我々は列車の先頭車両のBOXを陣取り、発車を今か今かと待ち構えていた。


車両の隅には運転士のオッサンが週刊誌をそぞろに読みふけっていた。(今では考えられない光景なのだが。。。)
と、我々に声をかけてきた。

「君ら、どこからきたの?」

「大阪です。」

「そうか。鉄道好きなの?」

「はい。」

「そうなんだ。じゃあ機関車乗せてやろう。

「え!ホントですか??」

「ああ、良いよ。」

思いもよらぬ誘いに少年鉄道ファンは大興奮。

しかも、ただの見学ではなく、添乗させてくれるというのである。

発車5分前になり、機関士に促されるように身をかがめDD51の運転席によじ登った。室内は油のにおいで充満しており、エンジンの轟音が鳴り響いていた。

「これから約40分ほど、谷川駅まで乗せてあげよう。ただし、駅の発着時は身をかがめてくれ。駅員が見ているから。」

「はい。。。」

やがて発車時間となった。

無線で車掌の呼ぶ声「上り740列車運転士どうぞ」

機関士「こちら740列車運転士です」

車掌「上り740列車、発車」


「じゃあ行くよ。」

長声一発、DD51牽引の客車列車は轟音とともに動き出した。夢にまで見た、営業列車の運転席ビューである。

添乗区間は約30km、時間にして1時間弱であった。
走行中はもちろん前方を注視し、機関士の運転所作をひたすら見守っていた少年2人。

各駅停車だが、機関車は各駅でホーム前方にはみ出して停まる。入線時は駅員に見つからないように身を低くかがめて隠れるように小さくなった。

いくつか駅をやり過ごした後の走行中、運転士が言った。

「ボク、ここに座ってみ?」

と運転席に座らせてくれるという。もちろんDD51は走行中である。まずは友人Mが座った。

「トンネルに入るときは、下のペダルを踏んで警笛を鳴らすんだ。」

「ピョーーーッ!!」
友人Mは思い切り長いのをぶちかましやがった。
まぎれもなく、あの郷愁あふれる、DD51のAW-2汽笛サウンドである。

「じゃあ、次は君だ。」

ワタシの出番が回ってきた。そしてトンネルが近づいてきた。

「ピョー!」

あまりの音量にちょっとビビッテしまい、すぐにペダルから足を離してしまった。もっと長く鳴らしていたかった。
とても後悔した。

走行中、さまざまな運転操作が淡々と行われるのだが、信じられないことに、それからの10数分の間、機関士は我々の側に立って、あれこれ操作を命じるのだった。

「この先カーブだ。そいつを少し動かしてスピードを落とそう」

ワタシは云われるがままにマスコンハンドルを動かした。

やがて大きなベルが鳴り響いた。
もし数分の間、一切の運転動作をしない時、注意喚起のためにベルが鳴るようになっている。ATSである。
その解除ハンドルを数秒以内に押さなければ、「運転士に異常アリ」と判断して、非常ブレーキが掛かるようになっているのだと教えてくれた。

その解除ハンドルの操作でさえ、私たちに命じた。

「お!ベルが鳴ったぞ。そこにある横棒を叩け!早く!」

云われるがままにハンドルを叩いた。失敗したら列車は停まってしまうのだ。緊張する瞬間である。

そうこうしているうちに、やがて約束の谷川駅に到着した。
我々は身をかがめながら機関車の扉から飛び降り、客車のほうへと戻っていった。

まさに夢のような時間。 今は昔といったものであるが、現代でもしこんな事象が存在したとしたならば、まず間違いなく航空鉄道事故調査委員会の調査対象になってしまうであろう。

終着駅に到着した後も、礼を述べに機関車の方へ歩み寄っていったが、運転士は何食わぬ顔で

「入って写真とっても良いよ」

と快く招じ入れてくれた。

そんな光景に反応して数人の鉄道ファンが機関車の周りを取り囲んでいたが、運転士はいやな顔ひとつせず見学に応じていた。

今から37年前の出来事。嘘のようなホントの話であるが、考えてもみれば、わりと最近まで、飛行中の旅客機のコックピットに乗客を招じ入れ、見学ができたほどである。
父の運転する機関車に息子が添乗するなど日常茶飯事だったという。

時代は変わったということか。。。。。

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