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珈琲業界は結局のところお客を素人扱いし欺いているのでは |
以前から、能書き先行で、素人をけむに巻く商法がまかり通っている珈琲業界に対し、斜に構えたスタンスを貫く私ですが、今日あらためてそんな出来事を目の当たりにしました。

先日の焙煎がなかなか上手くいったので、全国チェーンの珈琲豆屋に生豆を買いに出かけた時の出来事です。 ブラジル産を中心にあさっていたところ、そんな中、
ブラジル サンジョセ
なる商品を発見。
ただ、豆の品種が明記されていなかったので、尋ねてみました。
― すみません。ブラジルサンジョセの豆の種類を教えていただきたいのですが。 ― 少々お待ちください
しばらくして奥から出てきた若い店員
― こちらはブラジルになります。 ― あ。そういうことではなくて、豆の品種をお聞きしたいのです。
再度奥に引っ込み、1分後出てきて
― こちらはアラビカ種になります。 ― あ。それは分かっているのです。アラビカ種の中の、何という品種なのかを知りたいのです。コシヒカリとか、ササニシキとか、ひとめぼれとか、そういった品種を。
三度出てきてようやく。
― こちらはティピカになります。 ― わかりました。ありがとうございます。
奥に引っ込んでは、社員と思しき責任者とやりとりしていたとは思うのですが、品種は何ですかと尋ねて「ブラジルです」と返答するとは、人を馬鹿にするにもほどがあります。
再度尋ねて、「アラビカ種」ですと言葉を濁すのも、質問者が珈琲の素人であることを前提とした、いい加減な返答です。 まるでオリンピックのリスクを尋ねられて、安全安心を呪文の如く繰り返す日本のリーダーみたいで笑えます。
そもそも、珈琲屋を営んでいる人でさえ、知識に乏しい人も少なくはないこの業界です。 ネットにあふれる自家焙煎珈琲屋の能書きを読むにつけ、ブームとはいえ、結局は右も左も知らない珈琲の素人相手に適当なパフォーマンスと能書きを連ねて丸め込んでいるだけなのだなと改めて実感した次第です。
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